今回はプログラミングでよく使う「変数」について簡単にまとめました。
プログラミングをする際には必ず使用するので、是非わからない人は理解していきましょう。
変数とは?
変数とは、値を入れておく箱のようなものです。
そして変数を作ることを「変数を宣言する」と言います。
なぜ変数を使うのか?
なぜ変数を使うのでしょうか?
それは以下のような理由があるからです。
・繰り返し使い回すことができる
・保守性があがる
つまり、変数として値を決めておくことで変数を使い回すことができ、コードの修正も楽になるメリットがあるのです。
変数には「データ型」がある
データ型とは、変数に入れるデータの種類のこと。
データ型には以下のような種類があります。
・数値型(number)
・文字列型(string)
・ブール型(boolean)
・null
・undefined
・シンボル型
1つずつ見ていきましょう。
数値型(number)
数値型とは名前の通りに、数値を扱うデータ型のこと。
例えば、以下のようにコードを書きます。
let num = 10; console.log(num); // →10 let num2 = 15; console.log(typeof(num2)); // →number
1つ目は、numという変数名の中に10の数字を代入します。
そして、consoleでnumの値を出力。
すると、10という値がconsoleに表示されました。
2つ目は、num2という変数名の中に15の数字を代入します。
そして、typeofの演算子を使うことでnum2の変数のデータ型を取得します。
consoleで表示すると、numberと表示されたので、数値型のデータであると分かります。
文字列型(string)
文字列型とは、文字の値を扱うデータ型のこと。
例えば、以下のようにコードを書きます。
let aisatu = "こんにちは!"; console.log(aisatu); // →こんにちは! let moji1 = 'おはよう'; let moji2 = "ございます!"; let moji3 = moji1 + moji2; console.log(moji3); // →おはようございます! console.log(typeof('文字列')); // →string
文字列で表示したい場合は「”(シングルコーテーション)」もしくは「””(タブルコーテーション)」で表記するようにしましょう。
ブール型(boolean)
ブール型は真(true)か偽(false)のどちらかの値を取ります。
例えば、以下のように書きます。
console.log(10>5); // →true console.log(typeof(5>10)); // →boolean
boolean型とも言います。
null
nullは特殊なデータ型で、値がないことを表します。
例えば、以下のように表示されます。
var msg = null; console.log(msg); // →null
msgという変数名に意図的にnullという値を代入しています。
undefined
undefinedは、値が存在していないことを表すデータ型になります。
例えば、以下のように表示されます。
var num; console.log(num); // →undefined
numという変数に値が何も代入されていないので、consoleで表示した際に「undefined」が表示されました。
もしエラー文で「「undefined」と出てきたら、値が代入されていないので、注意してください。
そして、nullとundefinedはどちらも「値がない」ことを表します。
nullは意図を持って値がないことを意味して、undefinedは値が代入されていないことを意味します。
シンボル型
シンボル型は、ES2015から導入されたデータ型です。
以下のような書き方をします。
let sym1 = Symbol('foo'); let sym2 = Symbol('foo'); console.log(typeof sym1); →symbol console.log(sym1.toString()); →Symbol(foo) console.log(sym1 === sym2); →false
変数名の付け方のルールについて
変数には名前をつけることができ、「変数名」と言います。
そして変数名の付け方にはルールがあります。
決まりは以下の通り。
・変数名にはJavaScriptの予約語を使うことは出来ない。(例、function)
・大文字と小文字は区別される。(例、numとNumは別である)
・1文字目に数字(0〜9)は使用できない。
・使用できる文字はアンダーバー(_)、ドル記号($)、Unicode文字
ここに関しては、書きながら覚えていくのが一番ですね。
変数の3つの指定方法について
変数には3つの指定方法があります。
・var
・let
・const
varがずっと使われてきましたが、ES2015から、letとconstが使われるようになりました。
それでは1つ1つ見ていきましょう。
var
varとは、再宣言も再代入できる変数のこと。
例えば、以下のように書きます。
var i = 10; i = 11; var i = 12; console.log(i); →12
上記のコードをconsoleで表示すると、「12」と表示されます。
varは再宣言も再代入できるのです。
let
letは、再代入はできるが再宣言が出来ない変数のこと。
以下のコードは、jに20を再代入したので、consoleでは20と表示されます。
let j = 15; j = 20; console.log(j); // →20
しかし、以下のように値を再宣言しようとするとエラーになります。
let j = 15; j = 20; let j = 20; console.log(j); // →エラーになる
letは、再代入はできるが再宣言が出来ないことがわかるでしょう。
const
constは、再代入も再宣言も出来ない変数のこと。
箱に鍵をしているイメージです。
そしてconstは「定数」と言われます。
以下のコードだと、0.08とconsoleに表示されます。
const num = 0.08; console.log(num); // →0.08
しかし、以下のコードだと再代入と再宣言をしているので、エラーになります。
const num = 0.08; num = 1; const num = 34; console.log(num); // →エラーになる
constは、再代入と再宣言が出来ないことがわかるでしょう。
まとめ
以上が、変数についてでした。
プログラミングをする際には必ず出てくる用語ですので、しっかり理解していきましょう。